夏休みワークショップでわりばしとヘアピンのオリジナルカリンバ作り 本物のカリンバできらきら星も演奏体験
更新日:9月9日

身近な材料から音が生まれる瞬間は、想像以上にわくわくします。夏休みのワークショップでは、わりばしとヘアピンを使って、手のひらサイズのオリジナルカリンバを作りました。
カリンバは、金属の細い板を指ではじいて音を鳴らす楽器です。今回は本格的な楽器作りというよりも、「音のしくみを体で感じる」ことを大切にしました。作ったあとには、本物のカリンバにも触れ、きらきら星の演奏体験も行いました。

わりばしとヘアピンで作る小さな楽器
ワークショップで使った主な材料は、わりばし、ヘアピン、輪ゴム、ビーズやテープの飾るアイテムなどです。子どもたちがワクワクするような色鮮やかなものを選びました。(カリンバの「キー」の役割をするヘアピンは、色がついてるものではなく、黒の波形でないタイプのほうが音は響くようです)
ヘアピンを指ではじくと、ピンが細かくふるえ、音が出ます。わりばしは、ピンを支えたり、音を響かせる土台になったりします。
参加した子どもたちが自然に気づけることもたくさんありました。
ヘアピンの長さが変わると音の高さが変わる
しっかり固定すると音が鳴りやすくなる
はじく力を変えると音の大きさが変わる
同じ材料でも、作り方によって音が少しずつ違う
完成したカリンバは、見た目も音も一人ひとり違います。きれいに飾る子、音の鳴り方にこだわる子、何度もはじいて確かめる子。それぞれの楽しみ方がありました。
音が鳴った瞬間に表情が変わる

工作の時間で一番盛り上がったのは飾りつけタイムでしたが、最初に音が鳴った瞬間にも「おおー」と声があがりました。
ヘアピンをそっとはじいて「ポロン♪」と小さな音が聞こえる――はずでしたが、実際に鳴った音は「ベン!」という音(笑)それでも長さを調節し音階となってくると、手を止めて耳を近づける姿が見られました。大きな音ではありませんが、自分で作ったものから音が出る体験には特別なうれしさがあったようです。

中には、なかなか音が響かずに首をかしげる場面もありました。そのときは、ヘアピンの固定を少し調整したり、はじく位置を変えたりすると音が変わります。
この「試して、直して、また鳴らす」流れが、今回のワークショップの大切な部分でした。うまくいかない時間も、楽器作りの一部です。完成品を持ち帰るだけでなく、音が生まれるまでの工夫を味わえる時間になりました。
本物のカリンバに触れて音の違いを感じる

オリジナルカリンバ作りのあとには、本物のカリンバを使った演奏体験も行いました。金属のキーが並んだカリンバを手にすると、子どもたちはまず形や重さをじっくり観察していました。
自分で作ったカリンバと本物のカリンバを比べると、違いがよくわかります。音の伸び方、響きの丸さ、キーをはじいたときの感触。どれも手作りの楽器とは少し違います。
けれど、基本のしくみは同じです。細い部品がふるえて音が出るという点は変わりません。先に自分で作っているからこそ、本物の楽器を触ったときに「なるほど」と感じやすくなります。
今回演奏した曲は、よく知られている「きらきら星」です。短いフレーズを少しずつまねしながら、親指でキーをはじきます。はじめは音を探すだけでも時間がかかりますが、知っているメロディーが少し聞こえてくると、自然と笑顔が増えていきました。

本物のカリンバできらきら星を演奏する体験は、工作で生まれた興味を、楽器そのものへの関心につなげてくれました。
夏休みの自由研究にもつながる学び
このワークショップは、夏休みの工作として楽しめるだけでなく、自由研究のきっかけにもなります。テーマにするなら、難しい説明よりも、実際に試したことを記録するとまとめやすくなります。
たとえば、次のような観察ができます。
ヘアピンを長く出したときと短くしたときの音の違い
音が鳴るしくみ
輪ゴムを巻く強さを変えたときの鳴りかた
写真を撮りながら作ると、あとでまとめるときにも役立ちます。完成した作品だけでなく、途中の工夫や失敗も記録しておくと、学びの流れが伝わります。
「なぜ音が変わったのか」を考えるところまでできると、工作が理科の学びにも広がります。音は目に見えませんが、ヘアピンのふるえを見ると、音の正体に少し近づけます。

作る楽しさと演奏する楽しさを一度に味わえた時間
今回のワークショップでは、材料を選び、組み立て、音を鳴らし、本物の楽器にも触れました。工作だけで終わらず、演奏体験までつながったことで、カリンバという楽器をより身近に感じられる時間になりました。
わりばしとヘアピンのカリンバは、本物のカリンバと同じ音色にはなりません。それでも、自分の手で作り、自分の指で音を出す体験には大きな価値があります。
音が小さくても、少し不ぞろいでも、そこには発見があります。うまく鳴ったときの喜び、思った音にならないときの工夫、知っている曲を弾けたときの達成感。その一つひとつが、夏休みの思い出になります。
身近な材料から始まった小さな楽器作りは、音のしくみを知る入口になりました。自分で作ったカリンバと、本物のカリンバできらきら星を奏でた時間。その両方がそろったことで、工作と音楽が自然につながるワークショップになりました。

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